プーケットの北側に位置し、大小約160の島々からなるパンガー県。アンダマン海に面したカオラック地区はシミラン諸島やスリン諸島へのアクセスも良く、ダイバーの滞在先として人気があります。一方で内陸部には手つかずの自然が残り、不思議な形をした石灰岩が点在して独特の雰囲気をまとっています。
中でもタイの国立公園に指定されているパンガー湾は映画「007」シリーズのロケ地として使用され一躍有名になり、今やピピ島と並んで人気観光スポットの一つになりました。プーケットからだとスピードボートでサクッと行くタイプのものからクルーズ船のサンセットディナーまで、いくつもツアーが出ているのでお好みに合わせて参加する事が出来ます。
海やプールも良いけれど、せっかくなら大自然に囲まれたパンガー湾にも行きたい!
そう思いたくなるような、パンガー湾の魅力をたっぷりとご紹介します。
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パンガー湾ってどんな所?
海洋国立公園として指定されているパンガー湾は、多くの島々や岩礁が点在する美しい景観が広がります。なかでも、映画のロケ地でも使われたまるでくさびを海に打ち込んだような形のジェームズボンド島(タプー島)はパンガー湾一のハイライト。
そしてそそり立つ石灰岩の崖の足元に「海の民」モーケン族が水上の村をつくって生活しているパンニー島があり、そこでは食事や買い物も楽しむ事が出来ます。(参考 タイ国政府観光庁HP)
パンガー湾に近づくにつれて白濁した水面となり、いくつもの石灰岩が現れるとまるで太古の世界にタイムスリップしたような錯覚に!
(この岩山は海食柱と呼ばれ、海によって岩盤が侵食されて形成された急峻な斜面を持つ柱のような形状の岩や地形を指します。)
とっても貴重なカヌー体験
パンガー湾と言えば絶対お勧めしたいのが大自然を満喫出来るカヌー体験です。カヌーから眺める景色は本当に圧巻、の一言。
石灰岩は何年も掛けて海水に削られ、まるでえぐられたような巨岩のふもとからは岩で作られたつららが垂れ下がり、洞窟や鍾乳洞を持つ巨岩も。
そしてカヌーに乗って洞窟を通り抜けると目の前に広がるのが360度の大自然ビュー。聞こえるのはパドルで水面を漕ぐ音と、時折遠くの方で鳥の声が聞こえるぐらい。木々の間からは光が差し込みどことなく神聖な雰囲気にも感じます。これは実際に体験して欲しい!
ツアーによっては鍾乳洞の中を観光するものや、キレイなビーチに連れて行ってくれるものもあります。
文字や写真で見るよりも実物の景色の方が何倍も素敵。興味がある方は是非ともチェックしてみて下さいね。